京都観光 京菓子 季節と行事の京菓子
京都観光 京菓子 季節と行事の京菓子
◎はなびら餅 京都の正月を代表する伝統菓子のひとつです。丸い白餅に紅の菱餅と味噌餡を置き、甘煮にした牛蒡をはさみ、半円状に折ったものです。もともとは宮中の正月行事食である菱はなびらが原形です。明治時代以降、茶の湯の初釜(裏千家)で使われるようになりました。

◎法螺貝餅 小麦粉を水で溶いた生地を鉄板で薄く焼き、白味噌餡と貝の吹き口に見立てた牛蒡を法螺貝に似せて巻いたものです。法螺貝には悪霊退散の意味があることから、厄除けの菓子とされています。安政の御所炎上の時に、孝明天皇が避難先の聖護院門跡で食したとのことです。現在は年に一度、節分護摩供の供用菓子として柏屋光貞で販売されます。
◎きつね面 二月最初の午の日、伏見稲荷大社で初午大祭が行われます。きつね面は、初午大祭にちなみ茶席で取り合わせる干菓子です。煎餅種に砂糖の摺り蜜をつけ、白狐を表現しています。

◎引千切 菱餅や草餅と並び、雛祭りに欠かせない菓子のひとつです。先端を引きちぎる形状からついた名で、子だくさんを意味します。「ひきちぎり」とも読み、「あこや」とも言います。餡に小麦粉を加えて蒸したこなしや外郎に、きんとんや飴をのせたものです。平安時代、宮中で祝儀に用いられた戴餅がルーツです。
◎さくら餅 つぶつぶとした歯触りの道明寺粉でこし餡を包むのが京都風です。塩漬けにした桜の葉は、巻き付けるのではなく、二枚を真っ直ぐに流した形ではさむのが特徴です。
◎かしわ餅 江戸時代から端午の節句に用いられる菓子です。小豆と味噌の二種類の餡があり、餡を入れた餅を柏の葉で包んだものです。柏の葉は、新芽が出るまで古い葉を落とさないので、子孫繫栄を願う上で縁起がいいとされています。また、かしわ餅を包む手つきが、神前でかしわ手を打つ姿に似ているので、武運を祈願する端午の節句にふさわしいとされました。
◎粽 五月五日端午の節句に食します。粽は中国伝来のもので、悪霊を祓う意味があります。笹の葉に、米粉で作った団子を包むのが一般的ですが、京都では葛練りや羊羹を包んだものもあります。祇園祭で売られる粽は飾り粽で、家の門口に吊し厄除けにします。

◎嘉祥菓子 陰暦の六月十六日、嘉祥の儀式にちなみ食べる菓子です。室町時代から江戸時代にかけて、嘉祥菓子を食べる習慣が一般庶民にも普及しました。嘉祥の起源は不明ですが、厄除けのためと言われ、江戸幕府では重要な儀式のひとつでした。
◎水無月 六月三十日、各神社で行われる疫病除けの夏越祓にちなみ食べる菓子です。葛や外郎などの上に小豆をあしらい、三角に切ったものです。三角の形状は氷室の氷、小豆は悪魔祓いを表現しています。
◎ちご餅 七月十三日、祇園祭の長刀鉾の稚児社祭が行われます。その時供えるのが稚児餅です。二軒茶屋、中村楼が代々氏子として献じてきました。現在でも七月十三日から三十一日まで食べることが出来ます。三条若狭屋でも祇園ちご餅を販売します。

◎行者餅 祇園祭の役行者山にゆかりの菓子です。文化三年(1806)に京都で疫病が流行した際に、柏屋光貞の当主が大峰山に修行中に霊夢を受けて作り、役行者山に供えました。そのお下がりを食べた人々は疫病を免れたため、無病息災の菓子として喜ばれたのが始まりとされています。小麦粉を使ったクレープ状の薄い焼皮に、三センチ角の白餅を置き、その上に山椒味噌をのせて包んだものです。七月十六日限定で販売されます。
◎吹き寄せ 秋の野趣あふれる風情を表した干菓子です。干菓子は薄茶のためのお菓子で、寒梅粉・州浜粉・砂糖・水飴などを原料に作られます。色づいた楓や銀杏の葉・松葉・栗・きのこなどが干菓子盆に美しく盛られます。

◎亥の子餅 旧暦の十月(亥の月)にあたる十一月最初の亥の日に食べる餅です。もともとは宮中の年中行事に由来すると言われています。この日に餅を食べると、万病を除き長寿を保つと言われ、多産のイノシシにちなみ、子孫繫栄の願いもこめられています。茶室では、この日を開炉(炉開き)の日とし、亥の子餅を食べます。
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